イタリアの芸術家であり発明家でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチは、球形のガラス容器の中に水を満たし、顔をつけて目を見開いたところ、外の景色が違って見えることを発見しました。
このことからダ・ヴィンチは、コンタクトレンズの原理の最初の発見者であると考えられています。
スイスの眼科医オーゲン・フィックが、型取り法(兎の眼で石膏の型をつくり兎に装用)によりコンタクトレンズを製作し、近視である自分の目で視力の矯正を試みました。このことを記した“Eine kontactbrille”という本のkontactbrilleから、現在のコンタクトレンズという名前ができました。
メニコン創業者の田中恭一が、現在のハードタイプのコンタクトレンズとほぼ同じ形状のレンズを完成させ、日本で初めて実用化に成功しました。その後も恭一は独学でコンタクトレンズを研究し、1957年、現在のメニコンの前身である日本コンタクトレンズ株式会社を設立しました。